情景が浮かんでくるよな曲がこの頃無いよね・・
井上陽水が出した「氷の世界」を聞いたときはショックだった。
当時日本じゃ珍しいロンドンレコーディングで、アレンジャーには”悲しみのアンジー”(R.Stones)のニック・ハリソン、ベースはロキシー・ミュージック、ドラムスはルー・リード、エンジニアはエルトン・ジョンを手がけたツワモノ達により製作されたアルバムだ。
音の良さもモチロンなんだけど、歌詞の世界に引き込まれていく。
スティービー・ワンダーも来日した際にこのアルバムを買って帰ったそうだ。
この次の「二色の独楽」はロスでの録音。
ハービー・メイソン(Dr),デヴィッド・T・ウォーカー(G),レイ・パーカー・Jr(G),ジョー・サンプル(Key),ウィルトン・フェンダー(B)等、全員自分名義のソロアルバムを出してる超一流ミュージシャンがバックだ。
でも、オレが好きな”帰れない二人”は日本で録った曲で、細野さんのブリブリのベース、林立夫氏のドラマティックなタイコ、高中の泣きのギターらが、とてつもない映画のような音世界を展開してくれる。
この曲で使用されているムーグ・シンセサイザーの音色が最高に美しくて、まるで公園で戸惑う二人をやさしくぼんやりと映す街灯のようだ。
清志郎と競作になってるけど、詩は彼っぽくない?
思ったよりも 夜露は冷たく
二人の声も震えていました
僕は君を・・と言いかけた時
街の灯りが消えました
もう星は帰ろうとしている
帰れない二人を残して
街は静かに眠りを続けて
口ぐせのような夢をみている
むすんだ手とての温もりだけが
とても確かに見えたのに
もう、夢は急がされている
帰れない二人を残して・・
あの頃の気持ちになって歌いました
ヤマハのギターも良く鳴ってくれてます・・

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